3-1.源氏物語

源氏物語ゆかりの地に近いところに住んでいることもあり、半年ほど前から源氏物語に惹かれている。

林望さんの訳で読んでいるのだが、全10巻のうちの1巻をつい最近読み終えた。

面白いという表現は適切でないような気がするけど、「どういうこと!?」となったり、「わかるよ😏」という気持ちになれるような情景の表現や感情表現が多いので読んでいて楽しい。

ひとつ興味深かったことを挙げてみる。

帝が恋愛の相手を自由に選べないのおかしくない?ということ。桐壺帝の部分を読んでいて、右大臣左大臣など宮中の人たちの意向が結構反映されているように感じた。もっというと宮中の女性たちやりたい放題すぎない?と思った。桐壺の更衣が帝に気に入られているかといって、いくらなんでも嫌がらせしすぎだし、帝が守ってあげて欲しかった。自分が思っていたよりも帝だけの権力が強いわけではなく、思っていたよりも女性の力も強かったということなのかな。

まあ小説ですからといえばそれまでだけど。

それと洋書でも感じたことだけど、役者のすばらしさを強く感じる。昔の言葉使いや敬語の使い方など古語らしさを残しつつ、現代の人にも読みやすい文体になっている。しかも読みやすいだけでなく、豊かな表現も損なっていない(損なっていなさそう)なところが本当にすばらしいと感じている。

10巻全て読み終えるのはいつになるんだろうか。「光る君へ」も追いながら源氏物語の世界を最大限楽しみたい。